交通事故

cocoanimal

2017年08月28日 14:19

 先日、朝一番、「車に轢かれました!」と緊急のミニチュア・ダックスが担ぎ込まれてきました。女の子ですが、陰部から多量の出血があり、ショック状態です。緊急入院となり、その後、骨盤骨折と膀胱破裂が判明しました。その日の夜に手術となりました。お腹の中は大量の血液と尿がみられ、膀胱の一部が破裂していました。丁寧に腹腔内を洗浄し、膀胱を縫って、他の臓器の様子を観察し、お腹を閉じました。細い尿管や尿道に損傷が無かったのが幸いし、シーナちゃんは日に日に元気になってくれました。初日は涙、涙だった飼い主さんの退院時の嬉しそうな表情!獣医師冥利につきます。

 実は私が27歳の時、飼っていた愛犬ガクを交通事故で亡くしてしまいました。
県民の森公園に出かけて行った日の事でした。小さな博物館に入るとき、ガクをリードで近くの木に縛って、5分ほど目を離した隙でした。ガクが引っ張った時に首輪が離れ、ちょうど運悪く車が通り、轢かれてしまいました。私たちが建物から出てきた時にはガクは道路の真ん中で倒れて、息をしていませんでした。何故あの時、ガクを一人にしてしまったんだろう・・。
後悔ばかりが押し寄せました。その時の悲しみから一時ペットロスになった私は、しばらく白い犬を診察できませんでした。今回のシーナちゃんは、命の危険を乗り越えて、助かって、本当に良かったです。交通事故は一瞬の気の緩みで起こるものです。毎日、愛犬・愛猫の為に、細心の注意をはらってあげてください。
(写真は事故の直前に撮った、私とガクです。この後の事なんて知らずに、幸せそうです。この時に戻れたら・・・。)

関連記事