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津波がきてからのこと

2011年09月24日/ CoCo日記


先日お休みをいただいて、 第13回 日本臨床獣医学フォーラム 年次大会2011に参加してきました。様々な最新の情報があり、3日間、大変勉強になりました。
その中で一番心に残った講演は「津波が来てからのことー被災地からの報告ー」でした。宮城県、福島県で大震災に被災された獣医師の方がたの貴重なお話を、直接お聞きすることが出来ました。宮城県石巻で動物の保護シェルターを立ち上げた安部先生や、福島県の福島第一原子力発電所から10km圏内で開業されている渡辺先生のお話が、壮絶な事が実際に起こってたし、問題はいまだに継続し続けている、との認識を新たにして下さいました。安部先生の「丘の上に動物達の慰霊碑を建てることが願いです。」と、渡辺先生の「地震の直後、この世の終わりが来たのかと思いました。」との言葉が非常に心に残りました。

震災はいつ、どこで起こるか分かりません。安部先生は動物との同行避難ができるかどうかは、日頃の動物との生活にかかっているとお話されました。
①クレートトレーニング:ケージ内でおとなしく待てること。特に中・大型犬。避難先でケージ内でもおとなしくして過ごせる子は一緒にいることができますが、吠え続けてしまうような子は、やはり外に出されてしまいます。
②伝染病のワクチン接種:避難所・シェルターでは伝染病が流行ることが多いです。
③避妊・去勢手術:手術を受けていないと、気が荒くなったり、繁殖してしまいます。
そして④動物用避難バックの準備:フード、水、ペットシーツ、猫砂、おむつ、クレート、食器、常備薬等、まさか自分は大丈夫だろう、という思い込みは捨てて、日頃から緊急時に対する心構えをしておくことが大切だと痛感しました。

震災で命を落としたたくさんの動物達からも、私達はたくさんの事を教えてもらいました。
  

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ハッピードライブ

2011年09月09日/ CoCo日記

タイガ君は資材置き場の番犬として数年間、生活してきました。
番犬だったため、あまり飼い主さんのお世話が行き届いていたとはいえない状況だったようです。このままだとずっと番犬・・・でしたが、飼い主さんの息子さんの彼女のYさんがタイガ君と関わることになり、タイガ君の運命はガラリと変わりました。
タイガ君は熱中症にかかり、入院もしました。また、背中に大けがを負い、1カ月の闘病生活もありましたが、どれもこれもYさんとの絆を深める出来事でした。そしてついにYさんは、タイガ君のために車を買い換えたのでした。タイガ君が後ろに乗って一緒にドライブできるように、外に向けて広いスペースのあるもので、上には風通しのよい屋根をつけ、床には滑らないように人工芝をひき、タイガ君グッズを入れるボックスも横に置いてあります。
そこに乗ったタイガ君の嬉しそうなこと!Yさんは将来、タイガ君を家に連れて帰りたいと思っています。一人ぼっちで番犬をしていた頃より、生き生きと人間との生活を謳歌しているタイガ君。犬も人も一緒です。愛情に囲まれて過ごす幸せを、タイガ君もかみしめていることでしょう。
  

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