CoCo日記

　布団の上でノミがピョンピョン跳ねていて足にまとわりつくんです。うちのネコは 外には一切出ていないのに・・・」という内容のお電話をいただきました。想像すると電話口のこちらまでかゆ〜くなって、ぽりぽりと掻きたくなったりし て・・・。ここまでひどくなくても、最近ノミに関する相談が増えています。ノミの寄生によって痒み、貧血の他にもアレルギー性皮膚炎がおこったり、瓜実条 虫が媒介されたりします。また、人獣共通感染症の猫ひっかき病を媒介したりもします。私たちが目にするノミの成虫は、全体のたった5%にすぎません。 10%はサナギ、35%は幼虫、そして50%はノミの卵なのです。つまりノミが1匹いたら20匹は確実に背後に潜んでいる。10匹いたら200匹・・・と いう状態なのです！最近はノミの駆除・予防薬も新しく良い製品がたくさん出ています。動物病院で処方するお薬は、一般に売られているものと違い、医薬品で す。（一般のものは医薬部外品）そのため安全性、効果も抜群なのです。ノミが繁殖を開始する前に予防、開始しませんか？
  

「うちのコ、妊娠もしていないのにボールを赤ちゃんのように大事にしているんです・・・。」と、9才になるわんちゃんの飼い主さんが相談に来院されました。妊娠していないのに乳腺が張ったり、乳汁が出たり。お人形を大事にしたり。偽妊娠の出方は様々です。雌イヌは年に２回、発情が来ます。陰部から出血が始まり、排卵が起こり、大体2〜3週間で発情は終了します。その後見た目は普通に戻るのですが、約1〜2ヶ月間は妊娠していなくても、ホルモンは妊娠しているイヌと同じように推移します。そのため、イヌでは偽妊娠になりやすいのです。偽妊娠自体は病気なわけではないのでホルモンが戻れば症状は治まるはずです。しかしその背後にホルモンバランスの崩れが隠されていることがあります。あまりにも長い偽妊娠状態が続く様でしたら、要注意です。